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【隠れ待機児童の増加】女性のキャリア形成にも影響

今回は、「隠れ待機児童」の現状についてご紹介します。

 

隠れ待機児童とは、特定の保育所を希望していたり、自治体が補助する保育サービスを受けていたりする場合に、“待機”としてカウントされない児童のことです。実態の詳細を見ていきましょう。

 

【出典】保育所等関連状況取りまとめ(全体版)|厚生労働省

令和3年4月の待機児童調査のポイント|厚生労働省

 

隠れ待機児童は6万3581人にものぼる

厚生労働省が実施した調査によると、2021年4月1日時点での待機児童数は5,634人でした。前年と比べて減少はしているものの、それでも5千人は超えています。

 

さらに、隠れ待機児童の数は6万3581人であり、希望する保育園に子どもを預けられない保護者は多くいます。

 

待機児童ゼロの自治体でも課題は……

調査の数字上で待機児童ゼロの自治体でも、保護者が希望しない保育所に通わせているケースは多くあります。

 

内閣府の少子化社会に関する国際意識調査では、保育サービスが整備されていない点が、子どもを増やさない要因のひとつであることも分かっています。

 

「希望の保育所を利用できるか」はキャリアにも影響

待機児童は、0~2歳が約9割を占めています。法定の育児休業は子どもが2歳になるまでしか利用できないため、この期間に希望する預け先を見つけられるかどうかは、今後のキャリア形成に大きく影響します。

 

女性の就業率を高める意味でも、待機児童・隠れ待機児童の現状把握や、各企業でのフォローが重要です。

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