今回は大企業で広がる職種別インターンシップについて解説します。
日立製作所では2021年から、
求められるスキルをあらかじめ明示する「ジョブ型インターン」を取り入れています。
専門性の高い学生に業務への理解度を深めてもらい、入社意欲を高めるのが狙いです。
日立製作所に限らずこうした職種別インターンが広がり始めた背景には、
政府の方針転換が関係しています。
従来は学業優先の観点から、
インターンで得た学生の情報を採用選考に利用できませんでした。
しかし、23年度のインターン生からは容認する方針に切り替えています。
外資系企業やスタートアップ企業では
インターン経由の採用はすでに広く行われており、
見直しを求める声が多かったためです。
電通などではインターン生から内定者を選ぶ、
採用直結型インターンの導入検討も既に始まっています。
新卒一括採用もいずれ過去のものとなるかもしれません。
また、インターンを採用に柔軟に利用できると、
学生の会社への理解が深まりミスマッチによる早期退職防止も期待できます。
採用を見据えたインターンシップ制度を取り入れる企業は今後増加しそうです。