今回は、政府が進める「全世代型社会保障」についてお話しします。少子高齢化や人口減少が進む中、今後の社会保障制度や労働施策をどのように見直していくべきかが問われています。それでは、具体的なポイントを見ていきましょう。
全世代型社会保障とは?
「全世代型社会保障」とは、すべての世代にとって安心できる社会保障を目指す考え方です。若年期・中年期・高齢期だけでなく、将来生まれてくる世代までを含めた視点で制度を設計していく必要があります。これにより、今の世代だけでなく次の世代にも持続可能な制度となることを目指しています。
構築に向けた国の動き
政府は「全世代型社会保障構築会議」を設置し、2022年12月にはその議論をまとめた報告書を発表しました。この報告書は、社会保障をどのように変えていくか、そのビジョンを示しています。
報告書が示す3つの方向性
報告書では、今後目指す社会の方向性として、次の3点が挙げられています。
- 少子化・人口減少の流れを変えること
- 超高齢社会に備えること
- 地域の支え合いを強めること
これらはどれも、これからの日本社会が直面する課題への対策として重要な視点です。
まとめ
「全世代型社会保障」は、今だけでなく未来にわたって持続可能な社会をつくるための大きな指針です。制度の見直しは一朝一夕にはできませんが、将来の安心を守るために必要な議論が始まっています。私たち一人ひとりも、その動きに関心を持ち、自分ごととしてとらえることが大切です。