厚生労働省は、2026年度の重点課題への対応方針として、賃金上昇を伴う中途採用者の雇用拡大を図る事業主への支援を掲げています。その中心となるのが「早期再就職支援等助成金(中途採用拡大コース)」です。人材確保に課題を抱える企業にとって、積極的に活用したい制度です。
早期再就職支援等助成金(中途採用拡大コース)とは
離職者の早期再就職を促進するとともに、企業における中途採用を拡大することを目的とした助成金です。中途採用者の採用比率を拡大する計画を作成・実施し、採用した中途採用者の賃金を一定水準以上に設定した場合に支給されます。
支給の主な要件
- 中途採用拡大計画を作成し、都道府県労働局長の認定を受けること
- 計画期間中に中途採用者の採用比率を拡大すること(直近3年間の平均採用比率を上回ること)
- 採用した中途採用者の賃金が、同種の業務に従事する既存労働者の賃金水準以上であること
- 雇用保険適用事業主であること
ポイント
計画の認定を受ける前に採用した中途採用者は助成対象外となります。必ず採用活動の前に計画を提出・認定を受けてください。
支給額の目安
- 区分支給額(1人あたり)
- 中途採用拡大コース(基本)最大50万円
- 45歳以上の中途採用者を雇い入れた場合最大60万円(加算あり)
- 生産性要件を満たす場合上記の3/4相当を上乗せ加算
※支給額・要件は変更される場合があります。最新情報は厚生労働省または都道府県労働局にご確認ください。
「賃金上昇を伴う」採用がポイント
本コースの特徴は、単なる中途採用の拡大にとどまらず、「賃金上昇を伴う」ことを要件としている点です。昨今の人手不足・賃上げの流れを背景に、政府は中途採用市場の活性化と、転職者が処遇改善を実感できる環境づくりを一体で推進しています。
- 自社の賃金水準を見直すきっかけとしても活用できる
- 採用コストの一部を助成金で補填しながら、優秀な中途人材を確保できる
- 既存従業員の賃金とのバランス調整も含めた人事制度の見直しを検討する好機
まとめ
中途採用の拡大を検討している事業主にとって、「早期再就職支援等助成金(中途採用拡大コース)」は採用コストの負担軽減と人材確保を同時に実現できる有力な制度です。賃金水準の引き上げと合わせて取り組むことで、採用競争力の向上にもつながります。
